フェムケアと更年期の新しい向き合い方

フェムケアと更年期の新しい向き合い方

年齢を重ねていくと、昨日まで平気だったことが急につらく感じる瞬間があります。朝起きても疲れが抜けなかったり、夜眠りが浅くなったりすることがあります。私自身も「なんだか調子が違うな」と思う日が増えてきました。

更年期は誰にでも訪れる自然な過程ですが、その揺らぎに戸惑うことも少なくありません。大切なのは「からだからの小さなサインを見逃さず、少しでもラクに過ごす工夫をすること」。

そんなとき役立つのが「フェムケア」という考え方です。

 

フェムケアとは?基本の考え方

フェムケア(Femcare)とは、女性のライフステージに寄り添ったケアを指す言葉です。生理用品だけでなく、デリケートゾーンの保湿や更年期に寄り添うアイテムなども含まれます。

以前は「人に話しにくい」「我慢するもの」とされがちだったテーマですが、最近はSNSや雑誌、医療従事者の発信も増えてきました。少しずつ日常の中で「自分をいたわること」が自然に語られるようになり、フェムケアは特別なものではなく「暮らしの一部」として定着しています。

 

更年期に起こりやすい心とからだの変化

更年期は、ホルモンバランスの変化により体や心にさまざまな揺らぎが出やすくなります。「最近疲れやすいな」「気分が上がらない」と感じるのも自然なことです。

✔️ 体調の変化
日中の急なほてりや汗、夜中に目が覚めるなど、生活リズムに影響を与えることも。外出先で汗が気になると、人前に出るのも不安になる瞬間がありました。

✔️ 心の変化
理由もなく落ち込んだり、イライラしやすくなったり。自分でも気持ちをコントロールできないのがつらいところです。周囲に伝わりにくいからこそ、ひとりで抱え込んでしまう人も多いかもしれません。

✔️ デリケートゾーンの変化
乾燥や不快感が増えたり、ちょっとした動作で違和感を覚えることもあります。尿もれや頻尿など、生活に影響する変化に戸惑う人も少なくありません。

 

フェムケアで取り入れたい習慣

更年期を少しでも心地よく過ごすには「毎日できる小さな工夫」が役立ちます。無理なく続けられることを、少しずつ取り入れていきましょう。

1. デリケートゾーンの保湿ケア

専用ジェルやウォッシュを取り入れると、乾燥による不快感を和らげやすくなります。

私も以前は下着の擦れが気になっていましたが、保湿を習慣にしたら気持ちがラクになり「今日は外出しても大丈夫」と前向きに感じられるようになりました。

 

2. 眠りの質を整える工夫

眠れない夜が続くと、気持ちまで落ち込んでしまいます。寝る前にスマホを手放して、ハーブティーやアロマを楽しむだけでも気持ちが落ち着き、眠りに入りやすくなります。

 

3. 気分のゆらぎを整える工夫

イライラしたときはお気に入りの香りを取り入れると、自然と呼吸がゆっくりに。小さなことでも「自分を労わる時間」を持つと気分が軽くなります。

 

4. 食事と運動でからだを支える

骨や筋肉を意識した食生活や軽い運動は、未来の自分を守るサポートになります。

私は毎朝のストレッチを習慣にしたら、気分転換にもなり一日の始まりがスムーズになりました。

 

自分に合ったフェムケアを選ぶコツ

成分や使用感をチェックする

肌にやさしい保湿成分を含むタイプも多く、使い心地はアイテムによって異なります。香りやテクスチャーの好みも、続けやすさを左右します。

 

ライフスタイルに合うかどうか

毎日続けられることが大切。持ち歩きやすいサイズや、夜寝る前に取り入れやすいタイプなど、自分の生活に馴染むかを基準にすると選びやすいです。

 

気持ちが前向きになれるか

お気に入りの香りやデザインなど、気分が少し上がるポイントがあると自然と手に取る習慣になります。

 

専門家やレビューを参考にする

初めてのアイテムは迷うもの。医師や専門家のアドバイス、実際に使った人のレビューをチェックすると、自分に合ったものを探しやすくなります。

 

体験談:私が感じたフェムケアの工夫


デリケートゾーン用ジェルを初めて使ったとき「こんなに違うんだ」と驚きました。乾燥による違和感が減り、気持ちが軽くなったのを覚えています。

また、夜眠れない日が続いたときにラベンダーのアロマを取り入れると、呼吸が深くなって安心できました。小さな積み重ねでも「自分を大切にできている」という感覚は想像以上に力になります。

 

フェムケアを続けるためのヒント

✔️ 無理をしないこと
完璧を求めず「今日はできなかった」くらいの気持ちで続けるとストレスになりにくいです。

✔️ 自分に合うアイテムを探すこと
試してみて合わなければ別のアイテムに変える柔軟さも大事。選ぶ時間そのものが、自分を見つめ直すきっかけになります。

✔️ 気持ちの変化も受け止めること
落ち込む日や休みたい日があっても大丈夫です。そのときの自分を認めることこそが、フェムケアの本質かもしれません。


 

まとめ:前向きに選ぶフェムケア

更年期はからだや心に変化が訪れる時期ですが、フェムケアを取り入れることで毎日を少しずつ心地よく過ごしやすくなります。特別なことではなく、日常に溶け込む小さな習慣の積み重ねが未来の安心につながります。

オンプドットコムでは、デリケートゾーンをやさしくケアできる潤いジェルやウォッシュをご用意しています。ご自身に合ったアイテムを選び、毎日を前向きに整えてみてください。

 

 

医師監修

宗田聡先生(医学博士・産婦人科・産業医)
広尾レディース院長/茨城県立医療大学客員教授

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