デリケートゾーンの匂い、気になったら見直したい日々の習慣
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入浴時や着替えのとき、ふとした瞬間に「ん?なんとなく気になるかも」と感じることはありませんか? 人に言うほどではないけれど、自分の中では少し引っかかる…。それが“におい”にまつわる悩みです。
とくにデリケートゾーンのにおいは、身体の変化や生活習慣、環境など、さまざまな影響を受けやすい部分。 ただ、それを「年齢のせいかな」と片づけてしまったり、「ケアしてるから大丈夫」と安心しすぎていたりすることも少なくありません。
この記事では、そんなにおいにまつわるモヤモヤの正体や、日々のケアでできる見直しポイントを、やさしい視点でご紹介していきます。
デリケートゾーンのにおい、なぜ気になる?

においには必ず“理由”があります。デリケートゾーンのにおいが気になり始めたとき、多くは以下のような原因が関係しています。
- 蒸れやすい環境:通気性の低い下着や、ナプキン・おりものシートの長時間使用により、湿度が高くなり菌が繁殖しやすくなります。
- 皮脂や古い角質の蓄積:汗や分泌物と混ざった皮脂・角質が酸化し、独特のにおいを発することがあります。
- 洗いすぎによる常在菌のバランスの乱れ:強い石けんやゴシゴシ洗いは善玉菌まで洗い流し、自浄作用を弱めます。
- ホルモンバランスの変化:ライフステージに応じて汗や皮脂、pHバランスが変わり、今までと違うにおいを感じることがあります。
「自分だけかも」と思う前に知っておきたいこと

こうしたにおいの変化は、誰にでも起こりうるものです。実際、ケア用品を手にとる方の多くは「自分だけじゃなかった」とホッとしています。 大切なのは、違和感を無視せず「恥ずかしいこと」や「隠すこと」ではなく「心地よく過ごすためのサイン」として受け止めることです。
私が実際に見直したケア習慣

においに違和感を感じたとき、私自身が最初にしたのは「毎日のルーティンを見直すこと」でした。少しずつ変える中で「あ、これかも」と思えたポイントをご紹介します。
- 下着をコットン素材に変えて通気性と快適さをアップ
- ボディソープからデリケートゾーン専用ソープへ切り替え
- ナプキンやシートをこまめに交換する習慣
- 保湿ケアを取り入れて皮膚バリア機能をサポート
におい対策の「やりすぎ」には注意が必要

気になるあまり、香りつきスプレーや強力な洗浄剤を使ってしまうと逆効果に。 香料によるかぶれ、善玉菌の減少、皮膚バリアの乱れなど、トラブルを招くリスクがあります。 においをごまかすよりも、原因に寄り添うやさしいケアを選ぶことが大切です。
乳酸菌由来成分のケアアイテムとの出会い

最近では、植物由来成分や乳酸菌由来のアイテムも登場しています。選ぶときのチェックポイントは以下の通りです。
| チェックポイント | 理由 |
|---|---|
| 弱酸性・低刺激設計 | 肌への刺激をできるだけ避けたいから |
| 無香料または天然由来の香り | においを隠すのではなく、やさしく整える目的で |
| 毎日続けられる価格帯 | 習慣として無理なく使い続けられることが大切 |
印象に残っているのは「香り」ではなく「感触」のよさ。清潔感を保ちつつ、必要な潤いを残せるアイテムに出会えたときは、気持ちまで軽くなりました。
「気にならない」が自然になる暮らし方へ

においの悩みは人と比べるものではなく、明確な正解もありません。 少し意識を向け、日々の習慣を少し見直すだけで「気にならなくなった」と感じる日が訪れます。 私自身、今ではより自然体で過ごせています。
おわりに:心地よさは、自分のペースで
人に言うほどじゃないけど、どこか気になる——。そんなときは、自分のペースで、自分に合ったケアを探してみてください。
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医師監修
宗田聡先生(医学博士・産婦人科・産業医)
広尾レディース院長/茨城県立医療大学客員教授