閉経後に増える「おりもの」の変化と向き合い方
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年齢を重ねると、体のリズムやホルモンのバランスに変化が訪れます。特に「閉経」を迎えたあと、これまでとは違う体のサインに気づくことがあるかもしれません。その一つが「おりもの」の変化です。
「今までより量が減った」「色やにおいが気になるようになった」といった違和感を覚えると、不安になってしまいますよね。けれども、これは多くの人が経験する自然な変化でもあります。この記事では、閉経後に見られるおりものの特徴や、日常生活でできる工夫について丁寧にお伝えします。
閉経とおりものの関係

ホルモンバランスの変化
閉経とは、卵巣の働きが落ち着き、女性ホルモンの分泌が大きく減少する時期を指します。特にエストロゲンが減ることで、膣内のうるおいや自浄作用が弱まりやすくなり、おりものの量や質に変化が出やすくなります。
典型的な変化
量の減少:これまでよりおりものが少なくなる
においの変化:膣内環境が変わることで、においが気になりやすくなる
色の変化:透明感が減り、やや黄みがかった印象を持つ場合がある
こうした変化は必ずしも病気ではなく、閉経後の体に起こる「自然なサイン」として現れることが多いのです。
気をつけたいサイン

ただし、すべてが自然な変化というわけではありません。以下のような症状がある場合には、医療機関に相談することをおすすめします。
✔︎ 急に大量のおりものが出るようになった
✔︎ 血が混じっている
✔︎ 強いにおいやかゆみを伴う
「年齢的なものだから…」と自己判断してしまうと、本来受けるべきケアが遅れることもあります。安心のためにも、少しでも不安を感じたら専門家に相談するのが大切です。
日常でできるセルフケア

閉経後のおりものの変化に向き合うために、日常で取り入れられる工夫をご紹介します。
通気性のよい下着を選ぶ
締め付けが強い下着や化学繊維ばかりの素材は、蒸れや不快感を助長します。コットンなど、肌にやさしい素材を選ぶと、快適さがぐっと増します。
清潔を保つ
デリケートゾーン専用のソープを使って、やさしく洗う習慣を持ちましょう。石けんやボディソープでごしごし洗うのは避け、必要なうるおいを守りながら清潔を保つようにしましょう。
乾燥対策
ホルモンの影響で膣内が乾きやすくなるため、保湿ジェルや潤滑用ケアアイテムを取り入れることで、より快適に過ごしやすくなります。
生活習慣の見直し
食事・睡眠・運動といった日々の習慣も体調に直結します。バランスの良い食事や軽い運動を心がけるだけで、巡りや気持ちも前向きになりやすいです。
体験談に学ぶ

実際に閉経後のおりものの変化に戸惑った方々の声を聞いてみると、共通する工夫が見えてきます。
「最初はにおいが気になって落ち込んだけど、通気性のよい下着に変えたら安心感が違いました」
「ドラッグストアで見かけたデリケートゾーン用の保湿ジェルを使ってみたら、不快感が和らいで気持ちがラクになりました」
「毎日ではなくても、湯船に浸かるようにしたら全体的に調子がよくなった気がします」
小さな工夫の積み重ねが、自分らしい快適さにつながっていることがわかります。
気持ちとの付き合い方

おりものの変化は、からだだけでなく気持ちにも影響します。「自分だけかも」と思うと不安になりやすいですが、実際には多くの方が同じ悩みを抱えています。
「仕方ない」と受け止めるのではなく、自分に合ったケアを取り入れて「少しでも快適に過ごす工夫」をすることが大切です。自分の体とていねいに向き合うことが、安心につながります。
まとめ

閉経後に見られるおりものの変化は、ホルモンバランスの影響による自然なサインであることが多いです。けれども、不快感や不安を抱えたままにせず、セルフケアや医療機関への相談を組み合わせることで、前向きに向き合うことができます。
オンプドットコムでは、デリケートゾーンの快適さをサポートするアイテムも取り扱っています。自分に合うケアを取り入れながら、安心して毎日を過ごしていただければと思います。
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医師監修
宗田聡先生(医学博士・産婦人科・産業医)
広尾レディース院長/茨城県立医療大学客員教授