ラクトバチルス菌(乳酸菌)を増やすには?心地よい毎日を取り戻すためにできること

ラクトバチルス菌(乳酸菌)を増やすには?心地よい毎日を取り戻すためにできること

「なんだか不快感がある」「最近ちょっと調子が良くない」
そんな小さな変化に気づいたことはありませんか?

身体の不調とまではいかないけれど、ふとしたときに感じる違和感。年齢や生活の変化によって、心や体が揺らぎやすくなる中で、実は見落とされがちな存在が「ラクトバチルス菌」です。

この記事では、ラクトバチルス菌の役割や、減ってしまう原因、自然に増やすための方法について、日々の暮らしに寄り添う視点でご紹介します。

 

ラクトバチルス菌とは?私たちの体にとって大切な存在

ラクトバチルス菌(Lactobacillus)は乳酸菌の一種で、腸内や口腔、そしてデリケートゾーンなどに自然に存在する常在菌のひとつです。なかでもデリケートゾーンにおいては、環境を弱酸性に保つ働きがあるとされており、外部からの刺激や不要な菌の増殖を防ぐ一助となっています。

普段意識することは少ないかもしれませんが、この菌のバランスが私たちの快適さや心地よさを支えてくれているのです。

 

減ってしまうと、どんな変化が起こる?

ラクトバチルス菌が減ると、デリケートゾーンの環境バランスが崩れがちになります。これにより、以下のような不快感を覚えることがあります:

✔️ おりものの量やにおいが気になる
✔️ ムレやかゆみを感じる
✔️ ヒリヒリしたり、こすれが気になる
✔️ 洗浄時やトイレのあとにピリッと感じる
✔️ 下着との摩擦が不快に感じることがある

こうした違和感は、病気ではなくても生活の質をじわじわと下げてしまいます。私自身も、以前ストレスが続いていた頃、「なんとなく調子が悪い…」という日が増えたことがありました。思い切って婦人科を受診したところ、「菌のバランスが崩れているかもしれませんね」と言われ、初めて“ラクトバチルス菌の大切さ”に気づいたのです。

また、菌のバランスが整っていない状態が続くと、肌トラブルが起きやすくなったり、違和感が慢性化する可能性もあるとされています。そうならないためにも、日々のケアや生活習慣を見直すことが大切です。

 

減少の原因は?生活の中の思わぬ落とし穴

ラクトバチルス菌は繊細な存在で、日々のちょっとした習慣や環境変化によって減ってしまうことがあります。たとえば…

✔️ 加齢やホルモンバランスの変化
✔️ ストレスや寝不足が続いている
✔️ ボディソープや洗浄剤での過剰な洗いすぎ
✔️ 食生活の偏り(特に食物繊維や発酵食品の不足)
✔️ 抗生物質の服用による影響

どれか一つでも当てはまると、菌のバランスが乱れやすくなります。特に「清潔にしなきゃ」と思って強い洗浄力の石けんを使っていた頃は、むしろ乾燥やピリつきが増えたように感じました。

 

“ラクトバチルス菌を増やすには?暮らしに取り入れたい習慣

1. 食生活を整える

腸とデリケートゾーンの菌バランスには密接な関係があるとされており、腸内環境が整っている人は、全身のバランスも整いやすいと言われています。
以下のような食品を積極的に取り入れると、体の内側からサポートできます。

✔️ ヨーグルト、納豆、ぬか漬けなどの発酵食品
✔️ 食物繊維が豊富な野菜や海藻、きのこ類
✔️ オリゴ糖を含む玉ねぎ、バナナ、蜂蜜など

忙しい毎日では完璧に食事管理をするのは難しいですが、私は「朝はバナナとヨーグルトをセットで食べる」と決めて習慣にしています。少しの工夫で続けやすくなるものです。

 

2. 優しく洗う、洗いすぎない

清潔を保つことは大切ですが、「洗いすぎ」は逆効果になることも。
実は、デリケートゾーンには自浄作用が備わっており、刺激の強いソープを頻繁に使うことで必要な菌まで流してしまう可能性があります。

私の場合、市販のボディソープから弱酸性の専用アイテムに変えてから、違和感がぐっと減りました。肌に優しい成分のものを選び、洗いすぎないことが大切です。

 

3. ストレスケアを意識する

ストレスはホルモンや自律神経に影響を与えるため、菌のバランスにも間接的に関係してきます。

「ちょっと最近イライラしやすいかも」と感じたときこそ、ひと息つく時間を大切に。
私は寝る前に好きなアロマを炊いたり、温かいハーブティーを飲んだりするだけでも、心がゆるみ、調子が整いやすくなるのを感じています。

 

4. ケアアイテムを上手に取り入れる

近年では、デリケートゾーンの菌バランスを意識したケアアイテムも増えてきました。
たとえば、オンプドットコムで取り扱っているインナーショットジェルは、乳酸菌(ラクトバチルス属)を配合した製品で、うるおいを保ちやすい処方となっています。使い切りタイプで清潔に使えるのも嬉しいポイント。

もちろんすべての人に合うわけではありませんが、日々のケアの一環として“取り入れやすいもの”から始めるのもおすすめです。

※あくまで化粧品・衛生用品としての使用であり、治療や効果効能を保証するものではありません。

 

 

心地よさを、自分の手で育てていく

「なんとなく不快」「本調子じゃない」
そんな時期こそ、自分の体と丁寧に向き合ってみるチャンスです。

ラクトバチルス菌を増やすには、特別なことをしなくてもいいんです。
毎日の食事、ケア、リラックス時間。小さな選択の積み重ねが、未来の自分をつくっていきます。

そしてなにより、「自分を後回しにしない」こと。
誰かのために頑張る日常の中で、自分自身のことも大切にする。そんな姿勢が、健やかさへの第一歩になるのだと思います。

 

医師監修

宗田聡先生(医学博士・産婦人科・産業医)
広尾レディース院長/茨城県立医療大学客員教授

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